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まともなえいがレビュー

ここは最近見た映画のレビューです。勝手気ままに書いているので、好きな映画がけなされて気分を悪くする方もいるかもしれませんが、あくまで私の感想ですのでそこはご了承願いたく思います。

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) お勧め度75点
劇場版コナンシリーズは毎年のように見ているのだけれども、今年ほど劇場の案内員を惑わすタイトルはなかったように思える。「ストラテジー」という言葉をなかなか発音できないのだ。コナンの劇場版は毎年かっこいいタイトルを付けてくるのだが、無理に英語で表現しなくてもいいのにと笑いながら劇場に入った。

劇場はシネコンで一番大きいところなのだが、何故かガラガラ。無理は無いかなあ、この映画はどう考えても子ども向けの色彩を免れる事は出来ない。見に行った時間は18時だったため、子どもはやはりいなかった。

映画は大半のシーンが船の中で繰り広げられる。毎年迫力タップリのシーンを見せてくれるのだが、今年はその点が若干弱かった気がする。コナン(工藤伸一?)と毛利蘭の微妙な関係も花を添えるのだが、そんなシーンも余りない。それ以上にサスペンスとしての構成がかなりいい加減な気が・・・

もっともっと面白い内容になればいいなあと思ったが、今回のコナンはちょっとなあという気も。それでも楽しめる事は楽しめるので75点。

ローレライ お勧め度 75点
この映画はとにかくCG使いすぎですごかった気がする。この作品のマイナスポイントの大半がCGの質感の無さに尽きるだろう。まるでアニメを見ているようであって、映画というよりはCGを見ている感じがするのは事実のような気がする。

それでも、この作品は見ていて良かった。CGを差し置いても緊迫感や絶妙なカメラワーク、そして何よりも役所広司の演技に感動してしまったからである。単に戦争ものではなく平和とは何かというものを感じずにいられなかった。崩壊寸前の海軍軍令部や破壊され尽くした帝都東京に衝撃を受けつつ、なお東京に原爆が落ちたらどうするかという視点は非常に面白いし衝撃でもある。

戦争ものであってもエンターテイメントに持ってくるのはさすがフジテレビ製作だと思った。

オペラ座の怪人 お勧め度90点
これはすごい映画でした。サントラ買って車の中で何度も聞きなおしたほどです。

エミーロッサムには惚れたね。歌もすごいし演技もすごい。でもそれ以上にアンドリューロイドウェッバーの製作指揮だということに想像以上の感動をしてしまって、はじめから100点のつもりで見に行ったのでした。私はミュージカル大好きなので、どうしてもこの手の映画になるとウキウキしてしまうのです。

音楽で無理に引っ張る強引さもあったにはあったのですが、やはりオークションから始まるオープニングのシーンの一番有名な音楽から、ワクワクしてしまいました。マスカレードのシーンなんか、私も歌いだしたくなるほどです。

内容的にも破綻がなく、カップルで見れば感動最高潮の映画でしょう。私的には一押しです。

着信アリ2 お勧め度60点
ホラーものとっても大好きで、呪怨に並んで見たかったが、先に「着信アリ2」をみることになった。

ちょっと辛いね。前作の続きみたいで、前作を把握していないと最後の部分は訳分からない感じになる。

台湾ロケを行ったみたいだけど、何の因果関係があるのか、最後になるとどうでも良くなってくる。で、オチが某映画と同じで、終わり良ければ・・・の強引な演出がきらめいておりました。日本映画でこの手のオチは初めてだったので、逆に新鮮でしたが。

良かったのは、映画のロケ地に夕張や三笠を使ったこと。さすが映画人だね。台湾の炭鉱と言って、映像をみたらどう見ても日本の炭鉱にしか思えなかった。で、エンディングロールをみたらやっぱり北海道の炭鉱でした。夕張付近は映画に力を入れているので、これを作ったのはやはり映画人だなあと思いました。

総合的に判断するとちょっぴり怖かったです。ヴィレッジでもそうだけど、怖い原因は映画ではなく自分が作り出している場合があります。この映画もはじめから怖いつもりで行ったら怖くなるのではないでしょうかね。

ハウルの動く城 お勧め度60点
見終わった後の観客の反応が楽しみな映画だった。結論から書けばそんな風になる。

予告編を見る限り、この作品の面白さを感じさせた。「生きる楽しみを描いた感動超大作」と表現されれば、誰もが見ないわけにはいかないだろう。またCMの久石氏の音楽と映像は見事に同期(シンクロ)していて、この映画のレベルの高さを感じさせた。

蓋を開けてみると、戦争の惨さを描きたかったのか、ラブストーリーを描きたかったのかで、どっちつかずの映画になってしまっていて残念。話的に人物関係の描き方が貧弱なせいもあり、何を言いたいのか分からなくなってしまっている。

この作品の舞台が実は旧日本テレビだったとか、色々なこぼれ話を耳にするが、スタジオジブリは完全に日テレに乗っ取られてしまったのかという印象。宮崎監督中心で無理に超大作を作るのではなく、スタジオジブリとしてレベルの高い作品を作るのが大事だと思う。現にその様なアニメーターも少しずつではあるが育っていると聞く。

宮崎監督の持ち味である文明批評を、観客の意に介せずに伝える本来のパワーで次作制作して欲しい。宮崎監督はまだやる気があるのだと信じている。そしてスタジオジブリ内から新しいアニメーターが凄まじい作品を発表できるのだという事も信じる。

笑の大学 お勧め度80点
この映画は非常に単純明快だ。

戦争の影がちらつき始めた帝都東京。その時代はあらゆるものが戦争につながり、徐々に娯楽も戦争の色に染められていく。

その中で笑いを劇とする座付き戯作家(稲垣吾郎)と、その娯楽を検閲しようとする検閲官(役所広司)が警視庁の取調室という小さな世界の中で、検閲をめぐって激しくやりあう。

しかし、それが作品の面白さの向上となり、クライマックスに向かうのだが。

と、あらすじはここまでにしよう。この映画のよさは映画に内在するリズムが非常に心地よいところだ。とにかく笑いとは何かをひたすら、検閲の中で深めていくリズム、戯作家と検閲官の心の変化のリズム、そしてそのリズムは素晴らしいほどにクライマックスに導かれるのだ。

笑いは正直のところ紙一重で、笑いを見たさに訪れる人にはNGかもしれない。しかし、この映画には力がある。舞台がほとんど取調室で行われるため、余程の展開でないと飽きるはずだが、この映画は前にも述べたリズムの力、そして役者の力が見事に生きているのだ。

最後のクライマックスはそんな背景を知っていればきっと泣くだろう。邦画では下妻物語以来の秀作だと思う。

雲のむこう、約束の場所 お勧め度 60点
ウーン・・・辛い!

「ほしのこえ」で一大ムーブメントをアニメ界に巻き起こした、深海誠監督の最新作だが自主映画でもなく、ハウルの動く城のようなメジャーでもない、どうでもいい位置に落ち着いてしまった。残念。

とにかくナレーションと暗転が多すぎる。これでもかと言うほど無理に主人公のナレーションを挟むものだから、全体的にこれがこうなんだぞという説明拍子な映画になっていた。

絵は相変わらず素晴らしいのだけれども、ほしのこえよりつまらないと感じたのは、時間の長さを無理に引っ張ったような構成のせいか?星野声が圧縮だとしたら、本作は膨張である。パイロット版(予告・未完全)を見たとき、この衝撃はどこから来るのだろうと、作品の高さに期待したが、開けてみれば、SF好きなファンだったらこれが何がベースになっているか分かるはず。

音楽はよかった。でも内容が・・・声優陣の「頑張りました」は分かるが、制作が声優に頼りすぎたかな?と、言う事でNAVIのお勧め度は60点でした。

saw-ソウ- お勧め度 80点
個人的には、この映画は面白いのかどうなのか分からないが、怖い映画ではなかった。中身的にはCUBEな感じで、かなりお金使っていないのかなという印象。

まあ「ブレアウィッチプロジェクト」を出した、サンダンス映画祭発の映画なので若干インディーズっぽい雰囲気が入っていたのが個人的にはよかった。

この映画を例えるなら「最後にどんでん返しがあります」ということか?と、言ったら伝説の某映画「○ベリア超特急」と同じ感じだが、まさにそんな感じ。ラストの落ちはうまいねえ。そうですよ、あの部屋の中で監禁されていたのは、2人だけではなかったのです。素晴らしいけど、残念なのはその役者間のつながりは徹底的に省かれていた事。逆にそれが恐怖を増大させているのかな。

発想のよさは素晴らしいので80点。ただ異論反論続出な感じかも。

コラテラル お勧め度60点
この映画はトムクルーズの悪役が見所。おそらく大多数の人が予想通りの展開を予想し、その予想はあたるかなという展開になると思う。

舞台がロサンゼルスである事がポイントで、1300万人の人が行き交いながらも、人と人とのつながりが余りなくただ時間が流れていくようなストーリーの描き方は秀逸。それが逆につまらないと思えるかもしれないし、ラブストーリーはほとんど弾かれ、見せ場もワイルドなアクションに終始しているため、眠くなるかもしれない。でもそれが監督の意図なら私たちは完全にコラテラルの世界、まさに映画の「巻き添え」になっているのだと思う。

その中に生きるタクシー運転手をメイン主人公に持ってきたのには意味があった。一方で伏線を設けたかったのか女検事を自動車に乗せるシーンがあったが、このシーンの生かし方が弱かった気も。その後たまたま乗り合わせてしまった殺し屋と一緒にタクシードライブする展開になるが、その背景の描き方が弱かったのが残念。つまりこの映画は流れで見ろということか。

しかし、流れで見なければ耐えられない「スウィングガールズ」よりも面白いのは言葉の一つ一つが見る人の胸に響くからだと思う。最後のクライマックスにトムクルーズが言った言葉は、朝焼けと共に余韻に残った。

感染/予言 お勧め度30点(予言のみ)
今回の点数は「感染/50点」「予言/50点」で付けてみたので、どうして
今回の映画が30点かというと感染は余りの暗い背景映像ゆえに寝てしまったのである。内容的にも、怖い印象は物語の怖さよりも、カメラワークの怖さの方が強い。

予言はつのだじろうの恐怖新聞かと思ったが、やはり恐怖新聞が原作だった。はじめの実際に福来博士と御船千鶴子氏の透視実験の話が出てきて、映画リングのような恐怖感をを予感させつつも、中身は正統派なサスペンスといった印象に近い。

家族の大切さが根底に流れている意味では日本のホラーは「社会派ホラー」である源流を受け継いでいるが、話が二転三転して、船酔いするようなストーリーだった。中身はやはり「家族」だと思う。娘の死を起点にした家族の崩壊、それを取り戻すためのサスペンス的展開、そして再生への一つの結論が、クライマックスで見事に昇華した感じだ。

個人的には山本圭さんが大好きだ。あの演技は山崎努氏ばりの演技だった。白癬流しでいい役演じていたなあと思っていたが、役の広さには本当に驚かされる。

感染は改めて言うと寝たので点数を付けられない。ファンの皆さんに派申し訳なく思う。

忍者ハットリ君 お勧め度は60点
やーまをとーび谷をこえ
で、お馴染みの藤子不二夫A氏の代表作「忍者ハットリ君」の実写版。

結構この系の挑戦的な作品には興味があってみたいみたいと思ったが、みてここまで原作と違う映画は始めてみた感じ。

香取慎吾さん主演と聞いて、少年忍者のハットリ君ではないのかなあと思ったら、本当に少年忍者ではなかった。ハットリ君って何歳だっけえとまず思い起こしてみる丁度三葉健一君(有名ですね)とほぼ同じより上だった気がする。昔は15で元服だから、ハットリ君は昔で言えば青春時代真っ盛りだったのだろうか?

それにしてもハットリ君は許せても、三葉君の設定は酷すぎる。あれでは、東京電力で鈴木京香に想いを寄せる少年じゃないか!ハットリ君が大人なら甲賀忍者ケムマキは健一の先生で、そこまでは許せたが健一君はなんて酷い役回りをさせられるのだろうと思った。

そう考えると田中麗奈さんは東電の鈴木京香さんのような役回りをさせられていた感じでかわいそう。きれいなお姉さんは好きですかって感じの悲しさがあった。

内容的には、平凡である。ハットリ君は健一君が助けてくれる事で(そのエピソードは映画で)健一君の家来となるが、そんな昔の風習と今を生きる健一君は理解できない。そのシーンが非常に面白かったが、その関係が友情に変わるシーンでは、作曲家服部隆之さん(これってわざとかなあ、服部さんですよ)の素晴らしい音楽で魅了してくれる。この映画の主役は、ハットリ君でもなく、健一でもなく、作曲家の服部さんではなかったろうかと振り返り、ハットリ・・・恐ろしいと感じる次第だ。

内容的な破綻は存在しなかったが、音楽のレベルが高すぎてちゃっちいストーリーにしか感じられなかった。子ども向けのせいか無理にラブストーリーとか入れてなくてよかったが満足する映画かとよばれたら返事に窮するかもしれない。藤子不二夫A偉大なり。

アラモ お勧め度は70点
この映画はテキサス(米国テキサス州)がまだメキシコ領土だった当時、テキサスの独立を目指して根城としていたアラモの砦を舞台にした歴史ものです。

ネタバレながら決してハッピーエンドではないところが、この映画の魅力であり欠点かなあ。最終的にアラモの砦は陥落します。メキシコの侵攻に完敗なんですが、それまでの人間ドラマっていうか、黒人と白人の当時の関係や、それでも人間的な人々がアラモを守るために最終的には団結するのです。

そして、この映画のポイントは音楽でしょうか?メキシコがトランペット(はたまたラッパ?)で朝の斉唱を行った後、いきなり攻撃を仕掛けてくるのですが、やがてアラモもメキシコの演奏に対しバイオリンの音色を響かせると攻撃をしなかったシーンは素晴らしいなと思いました。しかし、そのバイオリンも最終的には戦火の前にボロボロに朽ちていきます。

最後は、アラモ救援のために立ち上がった合衆国部隊がメキシコ兵を倒すのですが、この部隊にとってアラモとはなんだったのだろうと後になって感じました。アラモとは結局国家のためのおとりだったのだろうか?そう考えるとこの映画は、何だったのか感じずにいられませんでした。

スウィングガールズ お勧め度は50点
この映画はすごいのかすごくないのか分からない映画でしてね、私は評価しづらいのですよ。

私的には駄作というか、作品の制作過程で文句を言いたくなるのですが、最後のできはやはりウォーターボーイズみたいな感じでよくできていたと思います。

音楽やっている人には、あれで本当にジャズなのと思う人がいるかもしれません。しかし、ラストの「シングシングシング」は鬼気迫るものを感じました。この映画に相応しい選曲でした。

でもこの相応しい曲に全体のストーリーが追いついていないのです。特に一番気になったのは、出られると皆が思っていた音楽祭に出られなくなったと主人公の鈴木友子(上野樹里)から告げた後、ふて腐っていたメンバーの中で、一人関口香織(本仮屋ユイカ)がトロンボーンで「A列車で行こう」を演奏し始めるシーンがあったのですが、あのシーンはスウィングガールズ・アンド・ア・ボーイにとって音楽とは何なのか再認識させる名シーンでした。

しかし、そこに同じ音楽祭に出ていた吹奏楽部の顧問(白石真帆)がやってきて出られると告げるのです。この背景は文章では分からないので映画で実際に見てください。それでご都合主義というか出られることになりクライマックスへ向かうのですが、電車の中で演奏する名シーンを吹奏楽部の顧問がぶち壊してしまいました。

このシーンを見た時、この映画の制作陣は、とても観客を馬鹿にして作っているのではと感じました。矢口監督(矢口史靖)は私にとって好きな監督ですが、ウォーターボーイズよりもこの映画はいい加減に作っています。

私は楽器やピアノに触れた事のない人間ですが、映画に感じるメッセージは、どのような映画であれ受け取っているつもりです。その意味で、今回の映画ではメッセージを感じられませんでした。ただし最後のシーンに向かうにあたっての役者陣の頑張りは感動に値します。あたしも頑張らなくちゃ!

 
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